クィーン・メアリ(その1) [PCC]
ボストンのPCCカーは、HOスケールのマスプロ製品ではBachmann(写真左上)、Bowser(同右上)、そしてCon-Cor(同左下)から発売されています。しかしその
どれもが、欧米の鉄道模型によくある、もっとも一般的な形状の車両の塗り替えバージョンに過ぎず、スケールものではありません。車体形状や窓配置なども、あまり似ていません。写真右下のMTS Imports製品が、辛うじてスケールものといえますが、レジン車体の少量生産品であり、今となっては入手困難です。
そこで、ボストンの最初のPCCカーである3001号"Queen Mary(クイーン・メアリー、以下「QM」)"を、車体形状が最も近いCon-Cor車を改造して再現することにしました。
両者の相違点は以下の3つ。
(1)トロリーレトリバーが、QMは車体後面の窓上にあるのに対し、Con-Corは窓下にあること。
(2) QMは、車体前面の窓とヘッドライトの間に続行灯があるのに対し、Con-Corはそれがないこと。
(3) そしてQMは車番が”3001”であるのに対し、Con-Corは”3002”以降(私のは”3015”)であること。
次回以降、これらの相違点を改造によって解消して、QMを再現してゆくことにします。(この項つづく)
2023-04-24 09:13
nice!(19)
コメント(2)
オレンジ×クリームの塗分け、その間の細い線
何ともそそられる車体色です!
by nexus6 (2023-04-25 05:46)
nexus6さま
いいでしょー。boston elevated railway(ボストン高架鉄道、BERy)の1930年代以降の標準色で、BERyが公営化されて成立したMetropolitan Transit Authority(MTA)まで継承されました。このアメリカらしくないおとなしい色が気に入っています。
by hideta-o (2023-04-25 13:09)