謎の地下鉄(その7)

御堂筋線天王寺駅

今回の謎は、御堂筋線天王寺駅

の、中百舌鳥方面行きホームの壁

にあります。壁の、タイル面より上のコンクリート面に、なにやら丸い痕跡があるのにお気づきでしょうか。拡大します。


実はここに、いまは天王寺ミオ本館が建てられたため塞がれてしまいましたが、その昔、換気口がいくつか並んでいました。そして、壁一枚を隔てて換気口のすぐ外には、南海天王寺線天王寺駅の線路があり、地下鉄の駅のホームから、換気口を通して南海電車の台車が見えたり、音が聞こえたりしていたものです。
南海天王寺駅を写したこちらの写真に、外側から見た換気口が写されています。
https://i0.wp.com/drfc-ob.com/wp/wp-content/uploads/2020/11/92422bcedabe652dd27e2c61269dc62e.jpg?ssl=1
写真の出典はこちら。
https://drfc-ob.com/wp/archives/119723
つまりこの地には、上町台地上の阪和天王寺駅、上町台地を開削した掘割内の国鉄天王寺駅と南海天王寺駅、地下の大阪地下鉄天王寺駅、そして再び上町台地上の大鉄阿部野橋駅が、それこそ踵を接するように並んでいたのです。