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謎の地下鉄(その2) [地下鉄の謎]

千日前線日本橋駅
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千日前線の谷町九丁目-桜川間は、並行する近鉄難波線とほぼ同時に建設され、数日違いで、近鉄に先んじて開業しています。近鉄への対抗上、という訳ではなく、当時の大阪市交通局の基本方針として、どの駅も8両分のホームを備えていますが、今も4連運転の千日前線には、過剰な設備といえます。
 そのため、千日前線の多くの駅のホームは、有効長の半分近くが使われずに閉じられており、日本橋駅のホームも、両端が柵で仕切られています。
最近では、柵の向こう側の光景が、廃墟マニアの間でもてはやされているようですが、今回の謎は、このホームの突き当りにあります。まずは駅の西側から。
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何やら機器が設置されて見えにくくなっていますが、その奥の、コンクリートブロックの壁で塞がれた向こう側に、実は上階へ通じる階段があったのです。大昔には、柵のこちら側からもよく見えたのですが、今から十数年前に、コンクリートブロックで塞がれてしまいました。階段がどこへ通じていたのかが今回の謎ですが、西側はおおよそ推測がついています。
昔の「虹のまち」、今の「なんばウォーク」地下街の、北側通路の北側には、その昔、交通局の詰め所かなにかの施設があり、いまはドラッグストア
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になっていますが、ここに階段の出口があって、改札口を設ける予定だったようです。
ちょうどこの位置の、なんばウォークを挟んだ南向かいには、近鉄難波線日本橋駅の、西端の改札口(虹改札口というらしいです)があります。
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続いて駅の東側。こちら側も、やはり柵で仕切られた先のホームの突き当りに、上階へ通じる階段があったのですが、西側と同じころに、コンクリートブロックで塞がれています。
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こちら側は障害物もなく、階段を塞いだコンクリートブロックの壁がよく見えます。また、壁には扉もあって、こちら側の階段は、今も職員用として使われているようです。
階段の行先は、文楽劇場に通じる地下通路
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のどこかにあると思われますが、今のところ不明です。西側がドラッグストアになっていたことを考えると、やはり写真左端に写っているドラッグストアのあたりに階段の出口があって、改札口を設ける予定だったのかも知れません。

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