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バウザーPCC(その5) [PCC]

バウザーの前面側に取り付けたACEカプラーは、左右どちらかに寄せたときに、カプラー本体が車体から大きく突出して目立ってしまいます。
PCC74.jpg
これはACEカプラーが、いわゆるクローズカプラーとして機能するためです。
つまり下の写真のように、カプラー本体を左右に振ると、当該カプラー本体の突起がカプラー受けのV溝に沿って移動することで、カプラー本体が前後に伸縮します。
PCC75.jpg
車体の端面が角型に近い普通の車両であれば、それでカプラー本体の車体からの突出量(≒連結面間距離/2)がほぼ一定に保たれます。これが、クローズカプラーの本来の機能です。
角型に近いバウザーやバックマンの後面側や、なぜか同じPCCカーなのにバックマンの前面側では、この機能によって突出量がほぼ一定に保たれて、突出も目立ちません。
しかしバウザーの前面側は、スケール通り端面が丸いため、クローズカプラーの機能が仇になって、カプラー本体が大きく突出してしまうのです。
特に米国などでは、端面が丸い車輛の多くは、端面のRのほぼ中心に連結器の回転中心を設けて、連結器を左右に振っても端面からの突出量が大きく変わらない構造とするのが一般的でした。
そこでバウザーの前面側のACEカプラーも、クローズカプラーの機能を解除して、カプラー本体を、左右に振っても前後に移動せず、回転中心を中心としてのみ回転するように改造しました。
PCC76.JPG
PCC77.JPG

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hideta-o

nice!をいただいた皆様、ありがとうございます。
by hideta-o (2021-11-26 14:10) 

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