東の旅2022(その3)

3連休の最終日、少し遅めにホテルをチェックアウトして東京駅の八重洲口。

八重洲地下街で、地名の由来となったヤン・ヨーステンの胸像

をみたあと、駅中のパン屋さんでブランチ。

次の予定まで時間があったので、駅構内の史跡を探索。
まずは浜口首相遭難現場。
1930年11月14日午前8時58分、午前9時発の神戸行き特急「燕」に乗車するため東京駅第4ホーム（現在の9、10番線ホームに相当）上を歩いていた浜口雄幸首相は、右翼に銃撃されます。浜口は、その場では一命を取り留めたものの、この時に受けた傷がもとで翌年に死去。
首相が銃撃された位置を示す目印

は、ホーム上ではなく、その直下の地下通路、東海道新幹線中央乗換口近くの床面に埋め込まれており、近くの柱には、事件の概要を記したプレート

が掲げられています。
続いて原首相遭難現場。
1921年11月4日午後7時20分、駅長室から東京駅南改札口に向かっていた原敬首相は、国鉄の転轍手だった男に、刃渡り5寸の短刀で右胸を刺されて数分後に絶命しています。
首相が刺された位置を示す目印

は、東京駅丸の内駅舎の南改札口外の、券売機の前の床面に埋め込まれており、近くの壁面には、やはり事件の概要を記したプレート

が掲げられています。この事件のあった南改札口上のドームは、第二次世界大戦時の東京大空襲で焼失してしまいましたが、2012年に復元されています。

このあと、ホームに上がって常磐線直通

に乗車して上野着。上野駅の地上ホームは閑散としており、どこか天王寺駅阪和線ホームや近鉄上本町駅大阪線ホームを思わせます。


啄木の歌碑。

地上ホームコンコースの大鉄傘と猪熊弦一郎の壁画「自由」。

駅舎側面。

そして駅外の、集団就職を記念したあゝ上野駅の碑。

アメ横

を見て、京成上野駅

前を通って上野恩賜公園へ。
西郷隆盛象。

途中飛ばして野口英世像。

そして国立科学博物館へ。


ここで特別展「化石ハンター展」

と、常設展示の地球館を見学後、旧東京音楽学校奏楽堂

を経て、京成電鉄博物館動物園駅跡。



さらに国立国会図書館国際子ども図書館横

を歩いてセブンイレブン。

ここは元々、京成電鉄の寛永寺坂駅があった跡地。
さらにあるいて鶯谷

から山手線で東京へ。
東京駅の構内では、丸の内駅舎保存復元10周年を記念した切手や鉄道グッズ

が売られていました。
駅外の大丸で駅弁を買い、次女と別れて新幹線改札へ。ここでもうひとつの史跡として、18・19番線ホーム南端の十河信二の記念碑

をみたあと、下りの「のぞみ」

で帰路につきました。(この項おわり)

コメント 4

原首相の暗殺犯は国鉄職員だったのですね、プレートにはさすがに青年としか記されていないんだ。
上野駅の大コンコースは子供のころ東北の田舎に行く際に列車に乗るときや田舎からの親せきをお出迎えした時の記憶が蘇ってきます。
みんな旅装で賑わっていました。
by 青い森のヨッチン (2022-10-14 11:10) 

遅まきながら、十河信二について勉強になりました。まだまだ勉強不足ですねーありがとうございました！
by まめうさ (2022-10-17 21:55) 

青い森のヨッチンさま
上野駅の頭端式ホームとコンコースは、東北新幹線の延伸や上野東京ラインの開通で、ずいぶん狭くなったようですね。
by hideta-o (2022-10-18 17:28) 

まめうささま
十河信二と島秀夫は、大幅な予算オーバの責任を取って、開通式には参列していなかったんですね。
by hideta-o (2022-10-18 17:30)